オウムガイ
頭足類 オウムガイ目
ナイスガイ
これは奇っ怪な。謎の宇宙生命体か、巻き貝型のサイボーグか。それともアンモナイトの生き残りか。果たして正体は‥‥‥‥オウムガイだった。姿形と名称からは貝の仲間としか類推できないが、実は頭足類。驚くなかれ、イカ、タコの仲間なのだ。数十本もの触手は、イカ、タコの足を連想させるに足るが、まとった固い殻は、やっぱり貝。その昔、頭足類は皆、巻き貝のような殻を持っていたようだ。進化の過程で殻を脱ぎ捨てたのはイカ、タコの方だった。
化石でしかお目にかかれないアンモナイトは、やはり親戚筋らしい。そのオウムガイも、やはり生きた化石と呼ばれる海のレジェンドだ。それにしても気になるのは90本もある触手。あれに絡め取られたら、と、気が気でないが、捕食の強力な武器ではないようだ。トビウオも一安心。ただ、脅威なのはあの容姿。なるほどオウムのくちばしには似てはいるが、むしろ風貌は目玉の付いたヘルメット。迫ってきたらコワ可愛い。(多分に空想を含んでいます。オウムガイは魚ではありませんが、図鑑には水生生物も含んでいます。)