シタビラメ
カレイ目
ムニュムニュ
シタビラメと言えばムニエル。元々はフランス料理ではあるが、日本のレストランで、『シタビラメのムニエル』と言えば、泣く子も黙る大定番メニュー。フレンチの食材だから、さぞかし、おしゃれな出で立ちかと思いきや、なんともシュールな容貌である。漢字で書くと「舌平目」。地方によっては「靴底」とも呼ばれる。どっちをにしても、なるほど納得だ。そんな見かけとは裏腹に、いやいや、そんな見かけだからこそ、味は実にトレビア~ン。
シタビラメを見ていると『ムーミン』が思い出される。『ムーミン』に魚の出番が与えられたなら、シタビラメをぜひ推したい。造作的にピタリとハマるキャラだと思うが、どうだろう?あの謎の生物ニョロニョロにもどことなく似ている。幼い子に「魚を描いてみて」と頼むと、ほぼシタビラメになりそうな気がする。魚をどんどんデフォルメしていくと、終いにはみんなシタビラメ。トビウオも羽を取ったらシタビラメ。シタビラメは魚界きってのアートなサカナなのだ。(多分に空想を含んでいます。)