シーラカンス
シーラカンス目
シーラナイ
シーラカンスの歴史は、遡ること遠く3億年前に始まっている。まだ陸上に動物が存在していない時代だ。実はシーラカンスは、我々陸上動物の直接の祖先になっていたかもしれないのだ。彼らは体内に肺の痕跡を残している。魚はえら呼吸、肺呼吸は陸上動物特有のもの。海の浅瀬まで進出して、陸に這い上がる準備をしていたのではないか。しかしシーラカンスは、海に戻ろう。と心変わり。逆に、海の底へ底へと進んで行き、とうとう 深海魚になったしまった。そして、20世紀に入るまで発見されず「生きた化石」と呼ばれるに至っている。
シーラカンスが陸上進出を諦めたのはなぜだろう?おそらく、ライバル魚との先陣争いに負けたからではないだろうか。争いに疲れたシーラカンスは海の底に居を構え、思考も行動も哲学的になっていった。「シーラカンス」はギリシャ語。なるほど、ソクラテス然とした顔立ちだ。以上真偽はさておき、海底に暮らすシーラカンスは重力に適応した魚だと言える。対して、海上を飛ぶトビウオは重力に抵抗した魚と言える。海底と海上、絶対に遭遇しない2匹なのだ。こちらの真偽はさておく必要はないと思うが。(多分に空想を含んでいます。)