コンブ
褐藻鋼コンブ目
コンブニエンス
高さ50メートル以上のコンブが生い茂る海中の森。想像が及ばぬスケール感だ。この巨大コンブはジャイアントケルプと呼ばれている。コンブ類は総じて、海藻の中でも格段に大きく育つ。集まると森になり、そこは生き物の生活圏になる。コンブの森は海洋生物を育み、多様性をもたらしている。55回目にして植物の初登場。海の生態系に大きく関わるコンブである。
植物は二酸化炭素を吸収する。コンブを含む海藻類は、二酸化炭素を取り込み、それを海中から大気中に逃さない役割を担っている。このメカニズムはブルーカーボンと呼ばれるが、これを脱炭素社会に寄与させようと多くの取り組みが始まっている。地球の未来にまで貢献するコンブであるが、身近に目を移せば、昆布出汁は旨みの世界を牽引している。アゴ出汁のトビウオはライバルになる。最後に話がちんまりしてしまったかもしれない。(今回からは水生植物も掲載していきます。)