カツオ
スズキ目
弟カツオ
カツオー!」と呼ぶ主はサザエさん。呼ばれたカツオはサザエさんの弟。昭和期の男子の名前は、「〇〇オ」で終わることが多かった。カツオはサザエさんにとって、欠かせない弟だった。太平洋沿岸を北上するのが『初ガツオ』。サッパリとして食べやすい。南下するのが『戻りガツオ』。こちらは脂が乗ってコッテリ。好みはそれぞれだが、一年に2度の旬を迎えるカツオは何ともありがたい魚なのだ。ちなみにサザエさん一家のカツオは、『初ガツオ』系か。サッパリキャラで少々お調子者だ。
運動量の多い魚は、身が赤くなる傾向にあるらしい。カツオは泳いでいないと死んでしまうという、厄介な呼吸法を身に付けてしまった。その分、筋肉は発達し、赤身の体をまとうことになった。実はトビウオも赤身の魚であるらしい。どうやら血合の部分が赤身に相当するらしい。どちらもやんちゃな魚ではあるが、サザエさん一家に迎えられたのはカツオくんだった。確かに、「トビウオー!」では呼びにくい。サザエさんも納得。(多分に空想を含んでいます。)