マンボウ
フグ目
マン坊
2メートルを超えるズングリとした巨体で、身体の半分が顔というユニークな容姿。大海を漂うように泳ぐ。ただし、尾ビレが退化しており、泳ぎは下手。性格は穏やか。デリケート過ぎてストレスに弱い。
一緒に遊泳するほど仲が良い。海面に横たえて浮いている姿が、気を失ったかのよう。トビウオが心配して、つついていることがある。(多分に空想を含んでいます)
エイ、ray(英名)
エイ上目
エイミー
平たい体と羽のような胸ビレが特徴。胸ビレを進化させた点は、トビウオと同じ。ただ、その変身振りが圧倒的。近未来的な容貌は、魚であることを忘れてしまうほど。海中をひらひらと泳ぐ様は優雅だ。
おとなしい性格。トビウオも彼らとはウマが合う、進化のツワモノ同士、ときおり進化論も論じ合う。(多分に空想を含んでいます)
サンマ
ダツ目
サンマさま
サンマとトビウオは近縁種。血筋は争えないもので、サンマも若干ではあるがジャンプする。おなじみの細身の体型から、付いた漢字が「秋刀魚」。秋の味覚の代表。海中よりも卓上を賑わす国民的大衆魚。
知名度で群を抜く、サンマとトビウオ。一般的に青魚は、脳を活性化する成分DHAを多く含むことで注目されている。どちらが頭が良いかは不明だが、両者のライバル意識は非常に高い。(多分に空想を含んでいます)
カジキ、marlin(英名)
スズキ目
マーリンJr
長く尖った口先が脅威だ。ヘミングウェイの「老人と海」で老人と激闘を演じる魚。気性はワイルド、スポーツ・フィッシングでお馴染みの、海の暴れん坊将軍。スタイリッシュな体型でファンが多い。
長すぎる口先が邪魔をし、面と向かってのコミュニケーションができない。気位が高く、意志の疎通がままならないので、トビウオもあまり関心を示さない。(多分に空想を含んでいます)
タコ、octopus(英名)
タコ目
オクト8世
タコは海の忍者だ。墨を吐いて敵を撹乱。強力な吸盤でピタッと吸着。グニャグニャと変形し、どこにでも潜り込む。極め付けは瞬時に周囲に溶け込む擬態力。まさに忍法8変幻。
幾つもの術を併せ持つタコだが、さすがに空は飛べない。トビウオの飛行術に、強い嫉妬を感じていたようだ。悩んだ末、トビウオに会わずに済む、海底に居を定めたらしい。(多分に空想を含んでいます。なお、タコは魚ではありませんが、図鑑に水性生物を含むことにしました。)
クラゲ、jelly fish(英名)
刺胞動物門
いとしのジェリー
クラゲの英名は、ジェリー・フィッシュ。本来は魚ではないが、秀逸な命名だ。半透明の体が、プルンプルンと水中を舞う様子は、まさしくゼリー。中には発光する仲間もいて、この上なく美しい。
水中のアーティストも、時に困り者だ。うかつに近づくとチクリと刺される。海水浴で被害にあうこともある。トビウオは間一髪、空中に飛び出し逃げおおせるが、油断禁物。美しいモノにはトゲがある。(多分に空想を含んでいます
タツノオトシゴ、sea horse(英名)
トゲウオ目
タツノ君
竜が産み落としたとされる、超ユニークな風貌。海外では馬の名が付く。立ったまま泳いだり、長い尾を海藻に巻き付けたり、と行動も魚ばなれ。ただ、こんな側面も、実は「育メン」。メスが産んだ卵をオスが自分のお腹で育てる。
やんちゃなトビウオと、慎重派のタツノオトシゴ。「ウサギとカメ」や「アリとキリギリス」のような人生訓の物語ができそうだ。「育メン」のタツノオトシゴに支持が集まるのは間違いないところ。(多分に空想を含んでいます)
アロワナ
アロワナ目
ワナナ
恐竜時代からの生き残り。その風格たるやただ者ではない。輝く大きなウロコをまとった姿は幻惑的だ。アロワナ専門店ができるほど。主食は水面に落ちてくる昆虫。口が上向きなのはそのせい。2本の口ヒゲにも古代魚のプライドが表れている。
アロワナは淡水魚。トビウオが出会うことはありえない。古代の姿をかたくなに守り通すアロワナ。空に飛ぼうと劇的に変貌するトビウオ。一度会わせてみたいのだが。(多分に空想を含んでいます)
ヒラメ
カレイ目
メッキー
体の片側に目が2つ。これが第1の不思議。「左ヒラメに右カレイ」。体を正面にして両目が左にあるのがヒラメ。右にあるとカレイになってしまう。これが第2の不思議。世の中にこんな事があっていいの?
トビウオには、ヒラメとカレイの区別がつかない。間違えてはいけないと思うと、自然と付合いは疎遠になる。しかもヒラメはのんびり顔に似合わず肉食系。近づかないのが賢明だ。(多分に空想を含んでいます)
メガネモチノウオ、ナポレオン・フィッシュ(別名)
スズキ目
ボナパルト
ナポレオン・フィッシュ。この別名が格別だ。頭のコブを、ナポレオン・ボナパルトのあの帽子に見立てたようだ。この魚は生まれた時は全てメス、成長過程でオスに性転換する。コブは大人のオスだけのモノ。そこからオーラがにじみ出る。なるほどやっと、ナポレオンに見えてきた。
お世辞にもイケメンとは言えないが、安心感を与えるイイ顔をしている。トビウオが遭遇したら、うかつにもついて行ってしまいそうだ。実は、ダイバー達をも魅了するアイドルなのだ。(多分に空想を含んでいます)