シュモクザメ、ハンマーヘッド・シャーク(英名)
メジロザメ目
ハンマーヘッド
なんでそうなったの?そのユニークな顔。シュモクとは、お坊さんが使う木づちのこと。英名もハンマーに似ているからハンマーヘッド・シャーク。平たい頭で相手を押さえつけるのが得意らしいが、特異な顔のせいか、凶暴なサメのイメージが湧かない。
素早く魚を捕らえる術に長けている。トビウオにとっても手強い相手。目が離れている分、左右の視野が広いが、頭上が死角。トビウオも頭の上ならお友達。(多分に空想を含んでいます)
チョウチンアンコウ
アンコウ目
レディー親分
あの迫力ある強面はメス。親分はレディーだったのです。片やオスは100分の1ほどの超小型。魚界きってのノミの夫婦。あの提灯を所有するのもメスだけ。そして、世界の深海魚をリードする彼女は、科学者でもあったのです。
提灯の光の源は自身が飼い慣らしたバクテリア。トビウオはこのスーパーレディーに会うことは滅多にないが、会ったら最期、提灯に誘われて‥‥。単独行動は絶対にしてはいけません。(多分に空想を含んでいます)
グッピー
カダヤシ目
ピー子
オシャレなメダカ。ウーン、惜しい。正解はグッピー。メダカの親戚筋に当たる。目立ちたがり屋で、個性派揃い。品種改良でますます派手やかに。今では観賞魚のプリンセス。水槽はさながらリオのカーニバルのよう。今やメダカに似ているのは形だけになりました。
グッピーはカラフルな淡水魚。しかし、意外や意外、トビウオとも近縁らしい。確かに、トビウオの中には胸ビレにキレイな模様を持つ、目立ちたがり屋もいる。もし、トビウオがカラフルに進化したら、海中も海上もリオのカーニバル。(多分に空想を含んでいます)
ハリセンボン
フグ目
ハリー
フグ目の魚には変り者が多い。あのマンボウもフグ目。ハリセンボンは怒ると全身が棘だらけになる。さすがに千本はないが、300本はあるらしい。鱗が変化した棘には毒はないが、この姿、試食は御免被りたい。
捕食を免れる方法。⑴ 逃げる。究極はトビウオのジャンプ。⑵ 食べる気にさせない。ハリセンボンの棘作戦がそれだ。しかし、トゲトゲしいのは棘だけ。キュートなフェイスで、普段は愛されキャラなのだ。(多分に空想を含んでいます)
チンアナゴ
ウナギ目
なっちん
砂の穴からニョキニョキ、波にユラユラ。ここは砂底、音頭があれば、海の盆踊りの始まりだ。実は一同、流れてくるプランクトンを狙っている。犬のチンに似ているからチンアナゴらしいが、恥ずかしながら「珍アナゴ」だと思っていた。
穴から出ているのは体長50cmのうちの5分の1程度。何かの拍子で穴から抜け出ると、まさかの長さにビックリ。このギャップにトビウオも飛び退いた。人気者のチンアナゴ、出てこないでと思うのは身勝手だろうか。(多分に空想を含んでいます)
イッカク
クジラ目
一角アニイ
いやはや、強烈なインパクトだ。体長の半分が長~い角、実はこれは歯。上アゴを突き抜け、ピノキオの鼻のごとく伸びに伸びた。一角はクジラの仲間で哺乳類。海のユニコーンと呼ばれる幻のクジラ。その勇姿は神話を超えている。
トビウオは長いモノを見ると、つい飛び越えたくなってしまう。イッカクの角は高跳びのバーに最適。大海原でジャンプ大会を見かけたら、トビウオとイッカクが遊んでいるはず。一見危険そうに見える角だが、中は空洞で硬くはないらしい。(多分に空想を含んでいます。クジラ類はサカナではありませんが、この図鑑は水性生物を含んでいます。)
ミノカサゴ
カサゴ目
カサミノ
その昔、道中の旅人が身に付けた蓑と笠が、ミノカサゴの名前の由来。それにしてもカラフルな蓑と笠だ。「美しいものには毒がある」。ミノカサゴは背ビレに猛毒を持っている。水族館で観るその姿にウットリ。すでに毒を盛られたらしい。
異常に発達した胸ビレは、ミノカサゴとトビウオの共通点。かたや誘惑の手招き、かたや高性能の翼として、まさに胸ビレは彼らのステイタスシンボルになった。もし胸ビレが普通だったなら、ミノカサゴはキンキ、トビウオはサンマだったかもしれない。美味しそう。なるほど、胸ビレは食べられないための武器になったのかもしれない。(多分に空想を含んでいます)
ハタハタ
スズキ目
ハタ坊
ハタハタは、雷が鳴ると大漁らしい。昔「雷」は「神鳴り」とも書いたそうだ。だから、魚へんの一文字は神の魚で『鰰』。一方〝ハタハタ〟の響きは異様に優しい。古代では雷の音は〝ゴロゴロ〟ではなく〝ハタハタ〟と表されたらしい。なるほど、辻褄が合う。それにしても昔の雷様はずいぶんと優しかったのだ。
見た目は『鰰』ではなく〝ハタハタ〟が似合っている。全国的には知名度は高くないが、東北の日本海側では屈指の大衆魚。まさに「ご当地魚」として地元に愛されている。実はトビウオも九州地方では〝アゴ〟と呼ばれ、親しまれている。こちらはアゴが落ちるほど美味しいから、の命名らしい。神々しさでは百歩譲るが、おなじみの大衆魚ならば、これも良しか。(多分に空想を含んでいます)
サクラマス
サケ目
さくら咲く
海に下ればサクラマス。川に残ればヤマメ。この魚は幼くして人生の岐路に立つ。餌をめぐる争いに敗れたものが、餌を求めて海に向かう。だが、のちに20倍もの大きさになったサクラマスは、故郷の川に戻って来る。故郷に残ったヤマメは小さいまま。ヤマメは「僕も海に行けば良かった」と、ちょっぴり悔やんでいるかもしれない。
海に向かった一団に、サクラマスという華やかな名前が付けられた。さくらの季節に遡上し、繁殖期は体表がピンクに染まる。ヤマメだって負けてはいない。「渓流の女王」と呼ばれ、小判型の斑点と薄ピンクのグラデーションが華やか。育った場所が違っても、血は争えないものだ。青魚のトビウオには羨ましいかぎり。(多分に空想を含んでいます)
マンボウ
フグ目
地中海
コート・ダジュールのブルーに染まるマンボウ。地中海は天敵のいない穏やかな海。悠々と泳ぐマンボウはいつの間にか『グランブルー』と呼ばれるようになっていた。ただ、マイペース過ぎて、ヨットとのトラブルが問題になっている。(今回は空想100%です)
マンボウ
フグ目
北極海
ブルーシロップのかき氷に練乳を混ぜたような色合い。冷たい海を泳いでいるうちに、色がクールになっていったようだ。巨体を揺らし、ユックリと泳ぎ行く様は、氷山が動いているようにも見える。なるほど氷山に擬態したか。(今回は空想100%です)
マンボウ
フグ目
北極海
ブルーシロップのかき氷に練乳を混ぜたような色合い。冷たい海を泳いでいるうちに、色がクールになっていったようだ。巨体を揺らし、ユックリと泳ぎ行く様は、氷山が動いているようにも見える。なるほど氷山に擬態したか。(今回は空想100%です)
マンボウ
フグ目
熱帯海域
熱帯魚になったマンボウ。間違いなく世界最大級の熱帯魚だ。赤道付近の国々の国旗を身に纏ったような色彩は、サッカーファンにはたまらない。ただ、泳ぐのもままならないマンボウの運動神経は到底サッカー向きとは言えない。(今回は空想100%です)